
WIENER NACHKLÄNGE
ウィーンの余韻
ジュリアーニとメルツ~二人のヴィルトゥオーゾ
Mauro Giuliani (1781-1829) 1. Grande Ouverture, Op. 61 2. Rossiniana No. 1, Op. 119 3. Gran Sonata Eroica, Op. 150 Joseph Kaspar Mertz (1806-1856) 4. aus "Bardenklänge", Op. 13 An die Entfernte / Abendlied / Unruhe / An Malvina / Liebeslied 5. Elegie 6. Fantaisie hongroise, Op. 65 No. 1
Shunsuke Matsuo, guitar
Recorded on 21-23 August 2024Sagamiko Community Center, Kanagawa prefecture, Japan
Producer: Kazunori Seo Recording engineer: Kotaro Yamanaka (Rec-Lab)
マウロ・ジュリアーニ (1781-1829) 1. 大序曲 Op. 61 2. ロッシニアーナ 第1番 Op. 119 3. グラン・ソナタ・エロイカ Op. 150 ヨーゼフ・カスパル・メルツ (1806-1856) 4. 「吟遊詩人の調べ」Op. 13より 遥かなる友へ / 夕べの歌 / 不安 / マルヴィーナへ / 愛の歌 5. エレジー 6. ハンガリー風幻想曲 Op. 65, No. 1
松尾 俊介 (ギター)
2024年8月21~23日神奈川県立相模湖交流センターホールにて収録
プロデューサー:瀬尾 和紀 レコーディング・エンジニア:山中 耕太郎 (Rec-Lab)
Release Date: 17 January 2025 Barcode: 4589538692216 Label: Virtus Classics, VTS-031 Media: CD-AUDIO Recording format: DXD 24bit / 352.8kHz
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1本のギターによって鮮やかに奏でられるウィーン・ギター音楽の世界 古典からロマン派へとうつろう19 世紀のウィーン。ジュリアーニとメルツが紡いだ二つの軌跡、その華麗な響きを松尾俊介が鮮やかに描き出す。 《ウィーン・シリーズ》第3弾は1本のギターによって奏でられるギター音楽の世界。 ウィーンにおけるギター音楽の魅力は古典期だけでなくロマン派への変遷の美しさにある。そのためジュリアーニとメルツの作品集というアイデアは、今回のプログラミングを考え始めた当初から変わることはなかった。実は、この二人はウィーンの地において出会うことがなく、生まれもスタイルも異なる。共通点は15年ほどウィーンでの華やかな活躍と、ギターにしかできない表現を突き詰めた音楽を遺したことくらいだ。このまったく個性の異なる彼らの音楽は、それぞれに魅力を放ちながらもギターの弦上で不思議と共振する。それは演奏技術や書法だけでなく、時間や歴史を超えてジュリアーニからメルツへ、そして現代にまで残るウィーンの余韻 "Nachklänge" だろう。 (松尾 俊介)