Sergei RachmaninovCello Sonata & Piano Sonata No. 2
ラフマニノフチェロ・ソナタ&ピアノ・ソナタ No. 2
Artist(s) :
Zéphyrin Rey-Bellet, celloAya Matsumoto, piano ゼフィラン・レイ=ベレ(チェロ)松元 あや(ピアノ)
Information :
Release Date : 17 November 2023 Barcode : 4589538692438 Label : Virtus Classics, VTS-023 Media : CD-AUDIO Recording format : DSD 2.8MHz
Recorded contents :
Sergei Rachmaninov (1873-1943) - Cello Sonata in g minor, Op. 19 - Vocalise, Op. 34, No. 14 - Piano Sonata No. 2 in b-flat minor, Op. 36 (rev. 1931)
セルゲイ・ラフマニノフ - チェロ・ソナタ ト短調 Op. 19 - ヴォカリーズ Op. 34-14 - ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op. 36(1931年改訂版)
Recording Data :
16-18 August 2022, Higashi Hiroshima Arts & Culture Hall, Hiroshima Prefecture, Japan 2022年8月16~18日、東広島芸術文化ホール くらら 大ホール
Recording engineer : Tak Sakurai / 櫻井 卓(Pau) Piano tuner : Takumi Kawai / 川井 卓美(浜松ピアノ社) Piano : Steinway D
Producer : Kazunori Seo
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Streaming :
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若き演奏家が奏でる、美しくも哀愁漂うラフマニノフ
松元あやの演奏は、楽譜から新たな価値を創造していこうというスタンスではなく、今までに積みあげられてきた演奏の歴史、すなわち聴取の歴史に立ち会って動いた「自らの琴線」の一瞬一瞬から、新たな聴衆に丁寧にはたらきかけていくような音楽だ。全体として雄大な情景や巨大な熱量を題材とした音楽であっても、松元はその熱量自体のコントラストを描こうとはしない。むしろ通常はそうした熱量に呑まれてしまいがちな宇宙の小さな気まぐれにも、ひらめきと大きな情感をもって一つ一つ対峙していこうとするスタンスが、人々の共感を呼ぶところなのではないだろうか。 (菊地 裕介)
若きピアニスト、松元あやとチェリスト、ゼフィラン・レイ=ベレが奏でるラフマニノフの作品集。これまでも数多の名演が存在するこれらの曲を、2人は全く臆することなく、自らの歌を高らかに歌い上げています。 チェロ・ソナタでの、たっぷりとしたルバートに支えられたチェロの旋律を美しく彩るピアノの調べ。これは決して強く主張するのではなくとも余韻を残す歌い方が印象的。ヴォカリーズもまた然り。チェロとピアノの対話が心行くまで楽しめます。圧巻は松元のソロで聴く「ピアノ・ソナタ第2番」。冒頭から溢れるような激情とともに雪崩落ちるピアノの響きは耳を捉えて離すことがありません。濃厚な音楽の中にラフマニノフ特有の哀愁も漂う名演といえるでしょう。 (NAXOS JAPAN)