Virtus Classicsヴィルトゥス・クラシックス

Les Ménestrels & Ars Longa Records, are powered by Virtus Classics

THE SPARK OF MODERN TIMES
モダン・タイムズの妙巧

音楽之友社主催 2022年度
第60回 レコード・アカデミー賞 受賞ディスク

1. Sigfrid Karg-Elert (1877-1933): Sonate appassionata in fis-moll, Op. 140
2. Paul Hindemith (1895-1963): 8 Stücke für Flöte allein
3. Ernst von Dohnányi (1877-1960): Passacaglia for flute solo, Op.48-2
4. Paul Hindemith (1895-1963): Kanonische Sonatine für Zwei Flöten, Op.31-3
5. Sigfrid Karg-Elert (1877-1933): 30 Capricen für Flöte allein, Op.107
6. Johann Sebastian Bach (1685-1750): Ciaccona, aus der Partita Nr. 2 in d-moll, BWV 1004

Kazunori Seo, flute
Patrick Gallois, flute ... 4

Recorded on 2006-2010
around Jyväskylä, Finland

Producer: Kazunori Seo
Recording engineer & director: Sean Lewis
Mastering engineer: Kotaro Yamanaka (Rec-Lab)

1. ジークフリート・カルク=エーレルト (1877-1933):ソナタ・アパッショナータ 嬰ヘ短調 Op. 140
2. パウル・ヒンデミット (1895-1963):8つの小品
3. エルンスト・フォン・ドホナーニ (1877-1960):パッサカリア Op. 48-2
4. パウル・ヒンデミット (1895-1963):カノン風ソナチネ Op. 31-3
5. ジークフリート・カルク=エーレルト (1877-1933):30のカプリス Op. 107
6. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750):チャッコーナ
(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004より)

瀬尾 和紀 (フルート)
パトリック・ガロワ (フルート) ... 4

2006年~2010年
フィンランド、ユヴァスキュラ近郊にて収録

プロデューサー:瀬尾 和紀
レコーディング・エンジニア&ディレクター:ショーン・ルイス
マスタリング・エンジニア:山中 耕太郎 (Rec-Lab)

Release Date: 20 May 2022
Barcode: 4589538692780
Label: Virtus Classics, VTS-018
Media: CD-AUDIO & Streaming
Recording format: DXD 24bit / 48kHz

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真のヴィルトゥオージティとは何かを問う
「グラドゥス・アド・パルナッスム」

フルートの美点を保った上での限界点の追求という困難な課題に立ち向かう瀬尾の演奏は、まさに堅牢な土台の上に大伽藍を描いたもの。近代フルート音楽における無伴奏作品の存在意義をあらためて知らしめた珠玉の一枚。 (西村 祐)

近年、ピアノ演奏やプロデューサーとして多彩な活動をする瀬尾和紀が、本来の楽器であるフルート、それも無伴奏作品でその真価を問う1枚が登場。 選ばれた作品はカルク=エーレルトの「30のカプリス」を中心に、ドホナーニ、ヒンデミットの近代作曲家の小品と、瀬尾自身がアレンジしたJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より「チャッコーナ」というもので、 2本のフルートで演奏されるヒンデミットの「カノン風ソナチネ」には、彼の師であるパトリック・ガロワが参加。なんとも贅沢で聴きごたえのある1枚に仕上がっています。
カルク=エーレルトはドイツ後期ロマン派のオルガニスト兼作曲家。木管楽器のための作品も数多く、なかでも第一次世界大戦中、軍楽隊でライプツィヒ・ゲヴァントハウスのフルーティスト、カール・バルトゥザット (Carl Bartužat) と親交を持ったことでフルートのための重要な作品を残しました。 この「30のカプリス」は副題に“グラドゥス・アド・パルナッスム=パルナッソス山への階梯”と付けられており、芸術や学問の聖地とされるパルナッソス山へ段階を踏んで登っていくように、高度な技術を磨いていくための練習曲との意味合いを持つ曲集。フルートを愛する人ならば、ぜひ聴いていただきたい重要な作品です。
最後に置かれたバッハのチャコーナでの緊張感に満ちた音楽も聴きどころ。 (NAXOS JAPAN)