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The label "Virtus Classics" started in 2013, which was originally founded in 2010 as "Les Ménestrels" by flutist Kazunori Seo, to be particular about the selection of works, performance and sound recordings. Focusing on the chamber music to shed light on new aspects of music through not widely known masterpieces and unusual arrangements.

2010年、フルーティスト瀬尾和紀が創設したクラシック音楽レーベル「レ・メネストレル」は、2013年に新たに「ヴィルトゥス・クラシックス」と名前を変え、 選曲から演奏、録音に至るまで全てにこだわり抜いたレーベルとして、珍しい録音を中心に室内楽曲に焦点を当て、フルートの作品に留まらず、知られざる佳作や珍しい編曲を通して音楽の新たな側面に光を当てています。

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The Spark of Modern Times

モダン・タイムズの妙巧

2022年度 第60回 レコード・アカデミー賞 受賞ディスク

Artist(s) :

Kazunori Seo, flute
Patrick Gallois, flute (only for the Hindemith Duo)
瀬尾 和紀(フルート)
パトリック・ガロワ(フルート)

Information :

Release Date : 20 May 2022
Barcode : 4589538692780
Label : Virtus Classics, VTS-018
Media : CD-AUDIO
Recording format : 24bit / 48kHz

Recorded contents :

Sigfrid Karg-Elert (1877-1933) : Sonate appassionata in fis-moll, Op. 140
PaulHindemith (1895-1963) : 8 Stücke für Flöte allein
Ernst von Dohnányi (1877-1960) : Passacaglia for flute solo, Op.48-2
Paul Hindemith (1895-1963) : Kanonische Sonatine für Zwei Flöten, Op.31-3
Sigfrid Karg-Elert (1877-1933) : 30 Capricen für Flöte allein, Op.107
Johann Sebastian Bach (1685-1750) : Ciaccona, aus der Partita Nr. 2 in d-moll, BWV 1004

ジークフリート・カルク=エーレルトソナタ・アパッショナータ 嬰ヘ短調 Op. 140
パウル・ヒンデミット8つの小品
エルンスト・フォン・ドホナーニパッサカリア Op. 48-2
パウル・ヒンデミットカノン風ソナチネ Op. 31-3
ジークフリート・カルク=エーレルト30のカプリス Op. 107
ヨハン・ゼバスティアン・バッハチャッコーナ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004より)

Recording Data :

2006-2010, around Jyväskylä, Finland
2006年~2010年、フィンランド、ユヴァスキュラ近郊

Recording engineer : Sean Lewis
Mastering engineer : Kotaro Yamanaka / 山中 耕太郎 (Rec-Lab)

Producer : Kazunori Seo

Online Shopping (CD) :

AMAZON (Japan) | タワーレコード | HMV (Japan) | 楽天

Streaming :

Naxos Music Library (Global) | ナクソス・ミュージック・ライブラリー (Japan)

真のヴィルトゥオージティとは何かを問う「グラドゥス・アド・パルナッスム」

フルートの美点を保った上での限界点の追求という困難な課題に立ち向かう瀬尾の演奏は、まさに堅牢な土台の上に大伽藍を描いたもの。近代フルート音楽における無伴奏作品の存在意義をあらためて知らしめた珠玉の一枚。
(西村 祐)

近年、ピアノ演奏やプロデューサーとして多彩な活動をする瀬尾和紀が、本来の楽器であるフルート、それも無伴奏作品でその真価を問う1枚が登場。
選ばれた作品はカルク=エーレルトの「30のカプリス」を中心に、ドホナーニ、ヒンデミットの近代作曲家の小品と、瀬尾自身がアレンジしたJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より「チャッコーナ」というもので、 2本のフルートで演奏されるヒンデミットの「カノン風ソナチネ」には、彼の師であるパトリック・ガロワが参加。なんとも贅沢で聴きごたえのある1枚に仕上がっています。
カルク=エーレルトはドイツ後期ロマン派のオルガニスト兼作曲家。木管楽器のための作品も数多く、なかでも第一次世界大戦中、軍楽隊でライプツィヒ・ゲヴァントハウスのフルーティスト、カール・バルトゥザット(Carl Bartužat)と親交を持ったことでフルートのための重要な作品を残しました。 この「30のカプリス」は副題に“グラドゥス・アド・パルナッスム=パルナッソス山への階梯”と付けられており、芸術や学問の聖地とされるパルナッソス山へ段階を踏んで登っていくように、高度な技術を磨いていくための練習曲との意味合いを持つ曲集。フルートを愛する人ならば、ぜひ聴いていただきたい重要な作品です。
最後に置かれたバッハのチャコーナでの緊張感に満ちた音楽も聴きどころ。
(NAXOS JAPAN)