Virtus Classicsヴィルトゥス・クラシックス

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THE ART OF PATRICK GALLOIS, 2
French Romantic Sonatas
パトリック・ガロワの芸術・2
フランス・ロマン派ソナタ集

1. César Franck (1822-1890): Sonate en la majeur
2. Gabriel Pierné (1863-1937): Sonate en ré mineur, Op. 36
3. Charles-Marie Widor (1844-1937): Suite, Op. 34

Patrick Gallois, flute
Kazunori Seo, piano

Recorded on 28-30 January 2019
Hibiki Hall, Kitakyushu, Japan

Producer: Kazunori Seo
Recording engineer: Kotaro Yamanaka (Rec-Lab)
Piano tuner: Yasuo Matsumoto
Piano: Steinway D, Hamburg, No. 524585

1. セザール・フランク (1822-1890):ソナタ イ長調
2. ガブリエル・ピエルネ (1863-1937):ソナタ ニ短調 Op. 36
3. シャルル=マリー・ヴィドール (1844-1937):組曲 Op. 34

パトリック・ガロワ (フルート)
瀬尾 和紀 (ピアノ)

2019年1月28~30日
北九州市立響ホールにて収録

プロデューサー:瀬尾 和紀
レコーディング・エンジニア:山中 耕太郎 (Rec-Lab)
ピアノ調律:松本 安生
使用ピアノ:ハンブルク製スタインウェイ D, No. 524585

Release Date: 27 November 2020
Barcode: 4589538692995
Label: Virtus Classics, VTS-009
Media: CD-AUDIO & Streaming
Recording format: 24bit / 96kHz

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漲る緊張感の中から立ち昇る甘き香り
名手ガロワが全身全霊かけて音楽に立ち向かう

軽妙洒脱…こんな言葉で表現されがちな近代フランスの音楽。しかし、このアルバムに収録された3人の作曲家たちは、ドイツ・ロマン派の潮流を自作に上手く取り入れ、独自の音楽を創り上げています。 フランク、ヴィドール、ピエルネ、活動した時期が少しずつ違う3人の作品から見えてくるのは、19世紀から20世紀におけるフランスの音楽風景の推移でしょう。古典的な枠組みの中に「循環形式」を持ち込み、強く主題の訴求を図るフランク、同じく古典的な佇まいの中に意表をつく和声を落とし込み、思いがけない美しさを提示するヴィドール、フランク由来の循環形式の中に、調性の呪縛から解放された息の長い旋律を歌わせ聴き手を幽玄な世界へと誘い込むピエルネ。 ガロワと瀬尾は後期ロマン派から印象派へと向かう作品の個性を存分に生かし、新鮮な命を吹き込んでいます。

このアルバムには、19世紀後半のフランスで活躍したフランク、ピエルネ、ヴィドールによる3つの作品が収められています。いずれもフルーティストのレパートリーに重要な位置を占める存在であり、そのうち2曲はもともとヴァイオリン・ソナタとして書かれたものですが、フルートのための編曲版もオリジナルの形に劣らぬだけの人気と演奏頻度を誇っています。 ガロワは3つの作品にじっくり向き合い、これらの曲をフルートで演奏することの意義を探求。19世紀から20世紀に移り変わる時代の音楽が持つ繊細なハーモニーを生かし、巧みな息使いで作品に新しい命を与えました。ピアノを担当するのは、ガロワの信頼厚い瀬尾和紀。前作「パリ音楽院卒業試験曲集」ではフルーティストがピアノを演奏するという驚きを持って迎えられた瀬尾。今作でもフルートを知り尽くした彼ならではの「伴奏の域を超えた」細やかなアンサンブルを披露します。 (NAXOS JAPAN)